「ドコモ スマホおかえしプログラムって何?」
「スマホをおかえしすると、どんなメリットがあるの?」
このような疑問を抱えている方もいることと思います。
ドコモ スマホおかえしプログラムは、36回の分割払いで購入された対象機種をドコモに返却した場合に、その翌々月請求分以降の分割支払金(最大12回分)を不要にできるサービスです。
「え!めっちゃお得じゃないですか!」
と思われる方もいると思いますが、ドコモのスマホおかえしプログラムにはメリットだけではなく、デメリットも潜んでいることには注意が必要です。
当記事では、このドコモのスマホおかえしプログラムについて、概要や対象端末について解説するとともに、プログラム適用時の具体的な負担額や、プログラムの利用方法や注意事項まで徹底的に解説していきたいと思います。
36回の分割払いでドコモの機種を契約している方はもちろん、これからドコモへの乗り換えを検討している方もぜひ、以下の内容に目を通してみてくださいね。
ドコモのスマホおかえしプログラムとは?

ドコモ スマホおかえしプログラムは、36回の分割払いで購入された対象機種をドコモに返却した場合に、その翌々月請求分以降の分割支払金(最大12回分)を不要にできるサービスです。
たとえば、3,000円(税抜)の36回払いでスマホを購入したとしましょう。
この場合、本来なら3,000円×36回の支払いをしなければなりませんが、24ヶ月目で端末を返却した場合、残りの12回分の支払いは免除されることになります。
- 本来の支払い:3,000円×36回=108,000円(税抜)
- ドコモ スマホおかえしプログラムを最大限に活用:3,000円×24回=72,000円(税抜)
ご覧の通り、36,000円(税抜)も浮いてしまいますね。
この浮いたお金を新しいスマホの購入資金に充てることができると思うと、ちょっと奮発して最新機種に手を伸ばすことができる人もいるのではないでしょうか。
ドコモのスマホおかえしプログラムの利用条件

最大12回分の支払いが不要になるドコモのスマホおかえしプログラムですが、以下のような利用条件があります。
- dポイントクラブもしくはドコモビジネスプレミアクラブ会員の方が、ドコモのスマホおかえしプログラムへ加入時に購入した対象機種を以下の返却条件に基づいて、ドコモに返却すること
- 対象機種がドコモが指定する正規店で購入されたものであり、購入における不備や不正がないこと
- 対象機種に記録されているメモリやデータが消去できること
- 対象機種を改造していないこと
- 加入者が対象機種の所有権を有していること
- 対象機種に故障や水濡れ、著しい外観破損および画面割れがなく、ドコモ指定の査定基準を満たしていること
後半で詳しくお伝えしますが、仮にスマホにヒビが入ってしまった場合、20,000円の故障時使用料を支払わなければ、スマホおかえしプログラムを適用することができません。
ちょっとした不注意でスマホを落としてしまっただけで、20,000円の出費になると考えれば、今まで以上に丁重にスマホを扱う意識を持つことができるでしょう。
ドコモのスマホおかえしプログラムが利用できる端末|本当にお得?
「どの端末ならドコモのスマホおかえしプログラムの対象なの?」
と気になっている方もいることと思いますので、ドコモのスマホおかえしプログラムが利用できる端末を記載しておきましょう。
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11
- iPhone XS Max
- iPhone XS(64GBを除く)
- iPhone XR
- Galaxy Note10+ SC-01M
- Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition SC-01M
- AQUOS zero2 SH-01M
- AQUOS R3 SH-04L
- HUAWEI P30 Pro HW-02L
- Galaxy S10 SC-03L
- Galaxy S10+(Olympic Games Edition)SC-05L
- Xperia XZ3 SO-01L
- Xperia 1 SO-03L
- Galaxy S10+ SC-04L
- HUAWEI P20 Pro HW-01K
- Galaxy Note9 SC-01L
- V30+ L-01K
- arrows NX F-01K
- M Z-01K
- Xperia XZ1 Compact SO-02K
「お!狙ってる機種がある!」
とガッツポーズを決めている方もいるかもしれませんね。
それでは次に、iPhoneとAndroidそれぞれの販売価格に加え、スマホおかえしプログラム適用時における負担額についても見ていきたいと思います。
iPhoneの販売価格とスマホおかえしプログラム適用時負担額
iPhoneの販売価格とスマホおかえしプログラム適用時負担額は以下の通りです。
機種 | 販売価格 | おかえしプログラム適用時負担額 | お得度合い(差額) |
---|---|---|---|
iPhone 11 Pro Max (64GB) | 138,600円 | 92,400円 | 46,200円 |
iPhone 11 Pro Max(256GB) | 158,400円 | 105,600円 | 52,800円 |
iPhone 11 Pro Max(512GB) | 182,160円 | 121,440円 | 60,720円 |
iPhone 11 Pro (64GB) | 126,720円 | 84,480円 | 42,240円 |
iPhone 11 Pro (256GB) | 142,560円 | 95,040円 | 47,520円 |
iPhone 11 Pro (512GB) | 166,320円 | 110,880円 | 55,440円 |
iPhone 11 (64GB) | 87,120円 | 58,080円 | 29,040円 |
iPhone 11 (256GB) | 95,040円 | 63,360円 | 31,680円 |
iPhone 11 (512GB) | 106,920円 | 71,280円 | 35,640円 |
iPhone XS Max (64GB) | 137,808円 | 91,872円 | 45,936円 |
iPhone XS Max (256GB) | 156,024円 | 104,016円 | 52,008円 |
iPhone XS Max (512GB) | 181,368円 | 120,912円 | 60,456円 |
iPhone XS (256GB) | 143,352円 | 95,568円 | 47,784円 |
iPhone XS (512GB) | 168,696円 | 112,464円 | 56,232円 |
iPhone XR (64GB) | 75,240円 | 50,160円 | 26,080円 |
iPhone XR (256GB) | 118,800円 | 79,200円 | 39,600円 |
ご覧の通り、64GBから256GB、512GBへと容量が上がるにつれて、おかえしプログラムを適用した場合のお得度合いは上がっていきます。
容量が大きいほど本体価格は跳ね上がるので、当然といえば当然ですね。
Androidの販売価格とスマホおかえしプログラム適用時負担額
Androidの販売価格とスマホおかえしプログラム適用時負担額は以下の通りです。
機種 | 販売価格 | おかえしプログラム適用時負担額 | お得度合い(差額) |
---|---|---|---|
Xperia 5 SO-01M | 87,912円 | 58,608円 | 29,304円 |
Galaxy Note10+ SC-01M | 121,176円 | 80,784円 | 40,392円 |
Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition SC-01M | 171,864円 | 114,576円 | 57,288円 |
AQUOS zero2 SH-01M | 87,912円 | 586,08円 | 29,304円 |
AQUOS R3 SH-04L | 90,288円 | 60,192円 | 30,096円 |
HUAWEI P30 Pro HW-02L | 90,288円 | 60,192円 | 30,096円 |
Galaxy S10 SC-03L | 90,288円 | 60,192円 | 30,096円 |
Galaxy S10+(Olympic Games Edition)SC-05L | 117,216円 | 78,144円 | 39,072円 |
Xperia XZ3 SO-01L | 90,288円 | 60,192円 | 30,096円 |
Galaxy S10+ SC-04L | 102,960円 | 68,640円 | 34,320円 |
HUAWEI P20 Pro HW-01K | 91,872円 | 61,248円 | 30,624円 |
iPhoneと比較すると、Androidは価格帯が安い機種が多いため、スマホおかえしプログラム適用時のお得度合いもiPhoneを購入するよりは若干劣ります。
とはいえ、上手にスマホおかえしプログラムを活用すれば、30,000円〜50,000円ほどお得になることは間違いありませんよ。
スマホおかえしプログラムの利用方法
「スマホおかえしプログラムはどうやって利用するの?」
という疑問を抱いている方もいることと思います。
スマホおかえしプログラムの利用方法は以下の通り、非常にシンプルです。
- 対象の機種を36回分割払いで購入する
- 対象の機種を返却する
ちなみに、対象機種の購入は『ドコモオンラインショップ』からでも、ドコモショップからでも可能です。
ドコモオンラインショップで買い物をする場合、対象機種には分かりやすく『スマホおかえしプログラム』と記載がある上、販売価格とスマホおかえしプログラム適用時の価格も一目で比較できるようになっていますよ。
特に購入時はドコモオンラインショップがおすすめです。
その理由については『絶対に活用したいドコモオンラインショップを利用するべきメリット|店舗との差を徹底比較』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

スマホおかえしプログラム加入後、スマホは返却してもしなくても良い
スマホおかえしプログラム加入後、プログラムを実際に利用するかどうかはあなた自身の裁量で決めることができます。
つまり、対象機種購入時にはスマホおかえしプログラムを利用したいと思っていても、使い続けているうちに気が変わったら、そのまま対象機種を返却せずに、使い続けることも可能なのです。
もちろん、返却のタイミングも自由ですから、あなたが返却したいと思ったタイミングで手続きを進めればOKです。
- スマホおかえしプログラム加入後、スマホは返却してもしなくても良い
- スマホを返却するタイミングは自由
ポイントとしてはやはり、36回中、24回目の支払いが終わった時点でスマホを返却すれば、最もお得感があるということです。
「とにかく節約効果を高めたい!」
「2年ごとに機種変更をしたい!」
このように思われている方であれば、24回目の支払いが終わった時点でスマホおかえしプログラムの特典を発動させるのがおすすめと言えるでしょう。
スマホの郵送による返却は2020年5月下旬から
本記事執筆時点(2020年2月)においては、対象のスマホを郵送で返却することはできませんが、2020年5月下旬以降、郵送での返却が開始される予定となっています。
つまり、これからスマホおかえしプログラムの利用を検討している方であれば、対象のスマホを返却する時にはおそらく、郵送での返却サービスがローンチされていることでしょう。
もちろん、最寄りのドコモショップに対象の機種を持参し、スマホおかえしプログラムを適用させることもできます。
- スマホおかえしプログラムは最寄りのドコモショップに対象機種を持参するか、郵送で返却する
- 郵送での返却サービスは、2020年5月下旬以降に開始予定
対面でスタッフの説明を聞きながらスマホおかえしプログラムの手続きを進めたい方はドコモショップで、なかなか忙しくて時間を捻出できない方は郵送を利用すると良いですね。
ドコモで機種変更する方法は『ドコモで機種変更する方法|店舗、ネットどちらでも機種変更が可能!』の記事で更に詳しく解説していますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。



ドコモのスマホおかえしプログラムは利用すべき?
「ドコモのスマホおかえしプログラムはやっぱり利用すべき?」
「ドコモのスマホおかえしプログラムのデメリットはある?」
このような疑問を抱えている方もいますよね。
結論から言うと、以下のような人であれば、ドコモのスマホおかえしプログラムは利用すべきといえます。
- 2年で機種変更をしたい人
- ハイエンド端末に目がない人
ドコモのスマホおかえしプログラムの最大のメリットといえばやはり、最大12回分の支払いが免除されることです。
換言すれば、2年以上同じスマホを愛用し続ける方にとっては、ドコモのスマホおかえしプログラムを利用するうまみはあまりないでしょう。
「2年単位でコンスタントに機種変更したい!」
「ハイエンド端末が出たらすぐにでも購入したい!」
このように思われている方には、ドコモのスマホおかえしプログラムは抜群のサービスと言えますね。
ドコモのスマホおかえしプログラムのデメリット
先ほどの内容を踏まえると、ドコモのスマホおかえしプログラムのデメリットとしては、以下のような項目を挙げることができます。
- 2年でスマホを返却しないと、どんどんお得感が薄れていく
- 画面割れなど、スマホの損傷があると20,000円の故障時使用料が発生する
「え!故障時使用料って何?」
「別料金が発生しちゃうの?」
とシャウトしてしまった方もいるかもしれませんね。
早速、それぞれのデメリットについて、もう少し詳しく解説を加えていきましょう。
2年でスマホを返却しないと、どんどんお得感が薄れていく
ドコモのスマホおかえしプログラムでは、最大12回分の支払いを免除してもらうことができます。
これはすなわち、返却のタイミングが遅くなればなるほど、お得感がどんどん薄れていくということになるのです。
たとえば、iPhone 11 Pro Max(64GB)を購入する場合は以下の通り、毎月3,850円ずつ、お得感が失われていきます。
返却のタイミング | 総額 | お得度合い |
---|---|---|
24ヶ月目 | 92,400円 | 46,200円 |
25ヶ月目 | 96,250円 | 42,350円 |
26ヶ月目 | 100,100円 | 38,500円 |
27ヶ月目 | 103,950円 | 34,650円 |
28ヶ月目 | 107,800円 | 30,800円 |
29ヶ月目 | 111,650円 | 26,950円 |
30ヶ月目 | 115,500円 | 23,100円 |
31ヶ月目 | 119,350円 | 19,250円 |
32ヶ月目 | 123,200円 | 15,400円 |
33ヶ月目 | 127,050円 | 11,550円 |
34ヶ月目 | 130,900円 | 7,700円 |
35ヶ月目 | 134,750円 | 3,850円 |
全く同じスマホを返却するにもかかわらず、35ヶ月目で返却して3,850円のお得感があるのと、24ヶ月目で返却して46,200円のお得感を享受するのでは雲泥の差ですよね。
どうせ返却するのであれば、できるだけ早い段階で返却して、浮いたお金で新機種の費用に充てた方が断然お得ではないでしょうか。
このように、24ヶ月目を起点とし、どんどんお得感は薄れていってしまうため、スマホおかえしプログラムに加入する方はぜひ、この点を理解しておきましょう。
画面割れなど、スマホの損傷があると20,000円の故障時使用料が発生する
『スマホおかえしプログラム提供条件書』によると、以下のような一文が見られます。
※当社指定の査定基準を満たしていない場合に、なお加⼊者が本プログラムのご利⽤を希望し、これを 当社が承諾するためには、20,000 円(税抜)(ケータイ補償サービスにご加⼊の場合は 2,000 円 (税抜))の故障時利⽤料をお⽀払いいただく必要があります。
つまり、画面割れなど、対象のスマホに損傷があり、かつスマホおかえしプログラムを適用させる場合には、税抜20,000円(ケータイ補償サービスに加入している場合は税抜2,000円)の費用が上乗せでかかってくることになるのです。
先ほどのiPhone 11 Pro Max(64GB)を例に挙げて具体的な数値を示していきましょう。
仮に故障時利⽤料として20,000円を支払う必要が生じた場合、スマホおかえしプログラムによるお得度合いは以下の通りとなります。
返却のタイミング | 総額 | お得度合い (故障時利用料がない場合) | お得度合い (故障時利用料が20,000円かかった場合) |
---|---|---|---|
24ヶ月目 | 92,400円 | 46,200円 | 26,200円 |
25ヶ月目 | 96,250円 | 42,350円 | 22,350円 |
26ヶ月目 | 100,100円 | 38,500円 | 18,500円 |
27ヶ月目 | 103,950円 | 34,650円 | 14,650円 |
28ヶ月目 | 107,800円 | 30,800円 | 10,800円 |
29ヶ月目 | 111,650円 | 26,950円 | 6,950円 |
30ヶ月目 | 115,500円 | 23,100円 | 3,100円 |
31ヶ月目 | 119,350円 | 19,250円 | -750円 |
32ヶ月目 | 123,200円 | 15,400円 | -4,600円 |
33ヶ月目 | 127,050円 | 11,550円 | -8,450円 |
34ヶ月目 | 130,900円 | 7,700円 | -12,300円 |
35ヶ月目 | 134,750円 | 3,850円 | -16,150円 |
やはり20,000円の損出は大きい。
ご覧の通り、31ヶ月目以降に至っては、むしろマイナスになってしまっています。
もちろん、軽微なヒビ割れ程度であれば、キャリア以外の修理店に依頼することで安くは済みます。
ただしそれでもやはり、スマホおかえしプログラムに加入するのであれば、スマホの取り扱いには細心の注意を払いたいものですね。
ドコモのスマホおかえしプログラムと下取りプログラムの違い
「ドコモのスマホおかえしプログラムと下取りプログラムはどう違うの?」
「実際に利用するなら、どっちの方がお得度合いが高い?」
このような鋭い疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。
まず最初に、ドコモのスマホおかえしプログラムと下取りプログラムの違いは以下の通りです。
- ドコモのスマホおかえしプログラム:36回の分割払いで購入された対象機種をドコモに返却した場合に、最大12回分の支払いが免除
- 下取りプログラム:iPhone・iPad・ドコモのスマートフォンやタブレット、ドコモのケータイなどを下取り申込みすると、携帯電話機などの購入代金から最大69,364円(税抜)を割引
スマホおかえしプログラムでは、返却するタイミングが早ければ早いほどお得になりますが、下取りプログラムは下取りに出す携帯電話が良品か否かがポイントとなります。
「これだけではどっちがお得かわからない!」
というご意見があるのも当然かと思いますので、次項で具体的な金額面について見ていきましょう。
ドコモが販売したiPhoneの下取り価格
下取りプログラムでは最大69,364円(税抜)が割引されることは前述した通りですが、下取りの場合は以下の通り、下取りに出す機種の状態によって価格が大きく変動します。
下取り対象機種 | 下取り価格 | ||
---|---|---|---|
良品 | 画面割れ品 | 機能不良品 | |
iPhone XS (64GB) | 45,900円 | 13,800円 | 4,400円 |
iPhone XS (256GB) | 56,200円 | 16,900円 | 5,200円 |
iPhone XS (512GB) | 66,100円 | 19,800円 | 5,600円 |
iPhone XS Max (64GB) | 56,200円 | 16,900円 | 5,800円 |
iPhone XS Max (256GB) | 65,700円 | 19,700円 | 7,000円 |
iPhone XS Max (512GB) | 76,300円 | 22,900円 | 7,400円 |
iPhone XR (64GB) | 28,900円 | 8,700円 | 3,600円 |
iPhone XR (128GB) | 42,200円 | 12,700円 | 4,400円 |
iPhone XR (256GB) | 47,800円 | 14,300円 | 4,800円 |
iPhone X (64GB) | 40,000円 | 12,000円 | 4,200円 |
iPhone X (256GB) | 46,000円 | 13,800円 | 4,600円 |
たとえば、iPhone XS Max(512GB)の場合、良品と機能不良品では70,000円近くの差があります。
下取りを考慮に入れるのであれば、いかに愛情を持って、大切にスマホを扱うかが重要になると言えますね。
良品ならスマホおかえしプログラムよりも下取りの方がお得
スマホおかえしプログラムと下取りプログラムではどちらがお得かという疑問に対する結論ですが、良品であれば下取りプログラムの方がお得感があります。
実際に、iPhone XS Max(512GB)を例に挙げて、どれくらいの差があるのかを見ていきましょう。
機種 | iPhone XS Max(512GB) | |
---|---|---|
スマホおかえしプログラム | 販売価格 | 181,368円 |
おかえしプログラム適用時負担額 | 120,912円 | |
お得度合い(差額) | 60,456円 | |
下取りプログラム | 良品 | 76,300円 |
画面割れ品 | 22,900円 | |
機能不良品 | 7,400円 |
ご覧の通り、iPhone XS Max(512GB)なら良品の場合、76,300円で下取りしてもらえますが、スマホおかえしプログラムなら最大でも60,456円で頭打ちとなります。
ただし、画面割れや機能不良品となると、一気に形勢は逆転し、スマホおかえしプログラムに軍配が上がります。
「画面割れだとスマホおかえしプログラムで故障時利⽤料が発生するのでは?」
という鋭い指摘もあるかもしれませんが、20,000円の故障利用料を差し引いたとしても、下取りプログラムよりはお得感があるのです。
- スマホおかえしプログラムで画面割れの場合:60,456円-20,000円=40,456円のお得度合い
- 下取りプログラムで画面割れの場合:22,900円
以上を踏まえると、ヒビ一つ入っていない良品に関しては、スマホおかえしプログラムを適用せず、スマホ下取りプログラムを活用した方が懸命と言えるでしょう。
ドコモのスマホおかえしプログラム利用時の注意点
ドコモのスマホおかえしプログラムに限った話ではありませんが、どんなキャンペーンやプログラムにおいても、いくつかの注意事項は設けられているものです。
ここでは以下の通り、ドコモのスマホおかえしプログラム利用時の注意点について確認しておきたいと思います。
- 対象機種の返却の受付後は加入者都合による対象機種、記録媒体およびストラップなどのアクセサリー等の返却キャンセルの申し出はできない
- 対象機種にドコモUIMカードもしくは記録媒体などが挿入されている場合、またはアクセサリー類などが付着している場合は加入者の責任で取り外す必要がある。万が一、これらが挿入または付着しており、これらが処分されてもドコモ社および受付店舗は責任を負わない
- 対象機種内のデータが削除できない場合は、返却を受付できない
- 対象機種の回線契約を解約した場合も、利用条件を満たせば本プログラムの利用は可能
- 対象機種が査定条件を満たしていない場合において、対象機種の返却時点における分割支払金残額が故障時利用料以下であるときは、本プログラムを利用できない
- 23か月目以前に本プログラムを利用した場合、対象機種の購入時の割賦販売契約または個別信用購入あっせん契約の支払回数が24回に、支払期間は26か月にそれぞれ変更される
- 本プログラムへの加入は対象機種の購入と同時にする必要がある
- 故障修理やケータイ補償サービスなどを利用し、本プログラムへの加入時と利用時の機種が変更となった場合でも、対象機種の購入時の割賦販売契約または個別信用購入あっせん契約が継続している場合は、本プログラムの利用が可能
- 加入者が本プログラムに加入後、対象機種の分割支払金残額を一括支払いなどで精算した場合は、本プログラムを利用することはできない
参考元:ドコモ
要点を簡単にまとめると、ドコモUIMカードもしくは記録媒体、ストラップやアクセサリーなどはきちんと手元に残すこと。
事前に対象機種のデータを削除しておくこと。スマホおかえしプログラムは、対象の端末購入時に加入する必要があることなどがポイントです。
また、最後の注意点として記載している一括支払いによる購入に関しては、以下でもう少し詳しくまとめていきたいと思います。
一括で支払った場合はスマホおかえしプログラムが適用されない
残念ながら、対象の機種を一括支払いで購入してしまうと、スマホおかえしプログラムの特典を享受することができなくなります。
「え!早い段階でスマホを返しても、返金してもらうことはできないの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、冒頭でもお伝えした通り、スマホおかえしプログラムとは、36回の分割払いで購入された対象機種をドコモに返却した場合に、その翌々月請求分以降の分割支払金(最大12回分)を不要にできるサービスでしたね。
36回の分割払いというのは、揺るぎない条件であることを今一度認識しておきましょう。
もちろん、24回払いや12回払いなど、他の分割方法でもスマホおかえしプログラムを適用することはできません。
- 一括で支払った場合はスマホおかえしプログラムが適用されない
- スマホおかえしプログラムが適用できるのは36回の分割払いのみ
本体を返さない場合でも特に大きなデメリットはない
当記事でもすでにお伝えした通り、対象の端末購入時にスマホおかえしプログラムに加入しても、スマホを返さずに使い続けることも可能です。
この場合、特に大きなデメリットはありません。強いて言えば、分割払いの残高をきちんと清算する必要があることくらいです。
- スマホおかえしプログラムに加入しても、スマホを返却しなくても問題ない
- スマホを返却しない場合は、分割払いの残高をきちんと清算する必要がある
もちろん、清算が終わりかけの頃に気が変わり、スマホおかえしプログラムを適用させることもできます。ただしこの場合はかなりお得感が薄れてしまっている点には注意が必要ですね。
ドコモのスマホおかえしプログラムが始まった経緯
当記事の最終項では、ドコモのスマホおかえしプログラムが始まった経緯についてお話をしておきたいと思います。ポイントをシンプルにまとめると、以下の2点が挙げられます。
- 新しい技術が搭載されたハイスペックな端末を、少しでも購入しやすい価格にしたいというドコモ社の想いからスマホおかえしプログラムを始めた
- 端末の使用期間が24カ月から35カ月の方が38%。端末を購入してから2年程度で変えるお客様に対し、何もないのは忍びないためにスマホおかえしプログラムを始めた
参考元:ITメディア
確かに割安で購入できるのであれば、できるだけハイスペックなスマホを持ちたいと思うのが人情ですね。
また、端末の使用期間が24ヶ月〜35ヶ月の方が38%というところに焦点をあてているのは「なるほど!」と膝を打ってしまいます。
約4割の方がスマホおかえしプログラムによって数万円の割引を享受できると考えると、素晴らしい施策と言えるのではないでしょうか。
ちなみに、スマホおかえしプログラムを適用したからといって、その後に必ずドコモでスマホを契約しなければならないという縛りもありません。
以上を踏まえると、たとえ対象の端末購入時にスマホの返却を検討していなくとも、36回払いに問題がないのであれば、とりあえずスマホおかえしプログラムに加入しておいて損はないと言えるでしょう。
ドコモのスマホおかえしプログラムまとめ
ドコモのスマホおかえしプログラムは、36回払いで購入することで最大12回分の支払いが免除される非常にお得なサービスです。
ここで改めて、当記事のポイントとなる部分についておさらいしてみましょう。
- スマホおかえしプログラムは36回払いが原則
- スマホおかえしプログラムは対象の機種が決まっている
- スマホおかえしプログラムで最大12回分の支払いが免除になる
- 2年で機種変更をしたい人や、ハイエンド端末に目がない人にとって、スマホおかえしプログラムは抜群
- 良品ならスマホおかえしプログラムよりも下取りの方がお得
- 一括で支払った場合はスマホおかえしプログラムが適用されない
ご覧の通り、ヒビ割れや機能不良などが一切ない良品であれば、下取りの方がお得になります。
スマホおかえしプログラムに加入したからといって、必ずしもスマホを返却しなければならないわけではないため、非常に融通の利くプログラムと言えます。
いずれにせよ、36回の分割払いに問題がない方であれば、スマホおかえしプログラムに加入しておいて損はないですよ。